オリンピックの開会式が行われる当日の朝刊4紙の社説を読み比べ
2022.07.25
7月23日、夜にオリンピックの開会式が行われる当日の朝刊4紙の社説を読み比べてみました。
オリンピックに対するその新聞社の考え方が、社説に込められていると思ったからです。
思惑通り社説はすべて五輪記事で埋められていました。そして、一言でいうと朝日はオリンピック「全否定」読売は「全肯定」中日は「どっちつかずの半否定」日経は「やや肯定」と私には読めました。
朝日は、冒頭で「分断と不信の中で幕を開ける異例で異様な五輪」と切り捨てる。
一方の読売は「コロナ禍にスポーツの持つ力と希望を届けたい」と真逆の優等生的発信。
中日は「対立と分断を憂える」と一端に矮小化した全く共感を呼ばない社説。
日経は「東京での開催を五輪再生の出発点に」との見出しで経済新聞らしく政治的にはあくまでも中立の様でした。
オリンピック開催に関しては、賛否両論、誰でもが迷う難しい決断を迫られる事柄です。
ただ私は読売の主張する「五輪は世界との約束事。約束を守るために日本が何を貫くかが問われている」という言葉に一番共感を覚えました。人と人、国と国(世界)との信義は多少の犠牲が有っても守るべき時がある。今はそういう時なのではないでしょうか。
傍観者ではなく、自分も日本人として当事者としての自覚と責任感が有れば、朝日や中日のような社説を書く事はできないと思います。