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最近、松下幸之助に少し傾倒しています。

2022.10.22


最近、松下幸之助に少し傾倒しています。
名経営者と云われる幸之助は本もたくさん残しています。日本の経営者でここまで後世に書き物を残した人はいないと思います。
もちろん書き物だけではなく、実際の経営で多くの仕組みや人材を残していると思います。

驚いたのは、幸之助率いる松下電器産業は、高度経済成長時の昭和35年(1960年)に週休2日制を唱え、それを5年後の昭和40年(1965年)に実現してしまいます。それもいきなり完全週休2日制です。
その際、あまりに先進的過ぎて、労組が警戒して反対したと云う逸話があるほどです。
当時貿易の自由化が言われ始め、欧米と同じような休み方をしないと、国際競争に勝てないと考えたのが一番の理由だそうです。世の中がこぞって週休2日制を取り入れたのは、それから30年後の1990年代と私は記憶しています。
さらに幸之助は従業員にこの2日の休みを、1日は休養に、もう1日は教養に充てなさいと説いたそうです。
この休養と教養、語呂合わせもさることながら、高度経済成長真っただ中の時代に、休日を社員の成長のために増やすという、誰も思いつかないことを、他より数十年も早く実行していることもさらなる驚きであります。そんな経営者はその時代には正しく稀有な存在だったと思います。

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